藤本健二氏は北朝鮮の最高指導者であった故・金正日の料理人で、現在は北朝鮮国内で日本料理店を経営する人物です。
2019年6月頃から消息が不明となっていることで話題となっています。
日本の政府関係者によって、北朝鮮の国家機密情報を外部に漏らした疑いで当局に拘束されているとも言われており、気がかりですね。
この記事では、藤本健二氏の現在の居場所や、北朝鮮で藤本氏が経営していると言われる日本料理店がどうなっているのか調査しています。
では、さっそく見てみましょう。
目次
藤本健二が北朝鮮で日本料理店を開いた経緯
まず藤本健二氏が北朝鮮で日本料理店を開くまでの経緯を時系列に簡単にまとめます。
[list class=”ol-circle li-mainbdr main-bc-before”]
- 1947年に生まれる
- 寿司職人になる
- 1982年に北朝鮮へ渡る
- 寿司を評価され金正日の料理人となる
- 投げたチップを拾わなかったことを金正日に高評価される
- 1989年に北朝鮮人女性と結婚
- 二児の父となる
- 朝鮮名を付与される
- 金正日の息子(金正恩と金正哲)の遊び相手を依頼される
- 1998年に食材買い付け時に北京で電話盗聴される
- 北朝鮮の平壌で軟禁
- 2001年に北朝鮮を脱出
- 2003年に自著「金正日の料理人間近で見た独裁者の素顔」を出版
- 2012年7月に金正恩から北朝鮮に招待され面会
- 2016年4月に再び金正恩と面会
- 2017年2月に日本料理店「たかはし」オープン
(同じ時期に金正男氏が暗殺される)
[/list]
藤本健二は本名ではなくペンネーム
藤本健二氏はサングラスにバンダナ姿でテレビに時々登場していました。
素顔を隠すのは自分の身を守るためで、藤本健二という名前も本名ではありません。
ペンネームだということです。
招待を隠す理由は、北朝鮮の重要な秘密を多数知っているため、もし何らかのルートで機密事項が漏れた際に北朝鮮当局に消される可能性があるためだと言われています。
藤本氏は日本政府でも知り得ない重要な情報を持っていて、政府やマスコミにとっての情報源にもなっていたとか。
北朝鮮としては様々な情報を外部に漏らす危険があるということで、藤本氏を監視していたようです。
藤本氏は金正日の料理人だった当時、日本に食材購入のため頻繁に帰国していたんですが、経由地となっていた北京から警視庁幹部と連絡をとったことがバレて軟禁されたこともあったそうです(1998年)。
電話を盗聴されていたんですね。
2001年に北朝鮮を脱出して、その後日本のマスコミに登場するようになりました。
藤本氏は1982年から2001年までの13年間、金正日の料理人だったと言われていますが、後半は軟禁されていたということです。
軟禁状態からどうやって脱出したんでしょうね。
非常に興味深い部分です。
藤本健二は現在どこにいる?
藤本健二氏は元・金正日氏の料理人だったということで、たびたび日本のテレビ番組党に出演していました。
ところがここ数年ほどはメディアに姿を見せることはなく、生きているのかどうかすら分からない状況でした。
しかし
現在北朝鮮で日本料理店「たかはし」を経営していると言われており、現在いる場所は北朝鮮国内であると考えられます。
ただしお店にはおらず、北朝鮮当局に拘束されていて、その拘束されている場所については明らかになっていません。
藤本健二は北朝鮮当局に拘束されてる?
まず、藤本健二氏がどこにいるのか、確定的な情報はないようです。
つまり、拘束されているのかされていないのか、はっきりしていないんですね。
ただ北朝鮮にいるものの、どこにいるのかわからない、つまり消息不明ということです。
しかも6月頃から。
拘束されたとされる情報は日本政府の関係者からもたらされたものだということで、藤本氏の身が案じられているんです。
藤本健二氏が拘束されているとすると、その理由は何でしょうか?
上で紹介したように、藤本氏は金正日の料理人だった当時、日本の警察と連絡したことがバレて軟禁状態となったことがありました。
こうしたことを考えると、2003年以降にマスコミに登場するなどして情報を外部に漏らしまくっていたことは当然北朝鮮当局は知っていたでしょう。
サングラスとバンダナを付けているくらいではそれが藤本氏本人だと簡単に分かりますもんね。
ペンネームを使っていたとしても、これだけ詳細な情報をもたらすことができるのは彼しかいませんし。
つまり情報漏えいしたことが原因で拘束されたと考えられます。
一分情報では、2012年と2016年に金正恩に面会した際の情報をアメリカのCIAに提供したことがバレたために、スパイ容疑をかけられたのではないかとも。
さすがにそれはない、と関係者は言っているそうですが、実際問題どうなっているのかまったく分かっていません。
早く正しい情報がもたらされ、藤本氏が無事であることがわかってほしいですね。
藤本健二が北朝鮮で経営している日本料理店はどうなってるのか?
藤本健二氏が経営していた北朝鮮の日本料理店「たかはし」。
2019年6月頃から藤本氏が消息不明となっていますが、お店はどうなっているんでしょうか?
日本からの観光客や取材等で訪れる日本人の多くが「たかはし」を訪れていたようですが、公安(警察組織の一部)関係者の情報では現在閉店しているとか。
閉店の理由は明らかになっていません。
日本で藤本氏と親しい関係の人も、藤本氏本人と連絡が取れない状態だということで、非常に心配ですね。
2017年に藤本氏の「たかはし」がオープンして、北朝鮮グルメツアーが商品として売り出されたことがあったようです。
日程は3日間で、費用は2名で20万円程度。
平壌の藤本氏の日本料理店「たかはし」を訪れるというものでした。
報道関係者や公務員は申し込みできないようになっていましたが、いったいどんな人が何人くらい参加したんでしょうか?
実に興味深いですね。
とういことで、今回は北朝鮮金正日の料理人だった藤本健二氏についてでした。
消息不明ということで心配な状況ですが、早く安否がわかると良いですね。
藤本氏関係の報道に注目しましょう。
最後まで見ていただきありがとうございました。