2020年に公開された映画『スパイの妻〈劇場版〉』は、各方面で高い評価を受けたことが、まだ記憶にあたらしいところではないでしょうか。
しかし、その一方で、ドラマ『スパイの妻』のほうも、けっして見逃せない作品となっていました。
そこでこの記事では、ドラマ『スパイの妻』について、取り上げていきたいと思います。
ドラマ『スパイの妻』とは、いったい、どのような作品だったというのでしょうか?
それでは、ドラマ『スパイの妻』のあらすじ、ネタバレをチェックしていきたいと思います。
また、ドラマ『スパイの妻』の、映画『スパイの妻〈劇場版〉』との違い、感想も確認してまいりましょう。
1.ドラマ『スパイの妻』とは?映画『スパイの妻〈劇場版〉』との違いは?
ドラマ『スパイの妻』は、2020年6月6日、NHK BS8Kにおいて放送されました。
そして2021年4月12日(月)に再放送。
くわしいあらすじは後述しますが、文字どおり「スパイの妻」として生きることになった女性を描いていくという、ダイナミックな作品です。
監督は、映画『スパイの妻〈劇場版〉』ともども、黒沢清さんが務めました。
そんなドラマ『スパイの妻』と映画『スパイの妻〈劇場版〉』の違いですが、スクリーンサイズ、色調などが異なったものになっています。
なお、この映画『スパイの妻〈劇場版〉』は、黒沢清監督がヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞するという快挙を成し遂げることになりました。
2.ドラマ『スパイの妻』のキャスト
ドラマ『スパイの妻』で、福原聡子役を演じているのは蒼井優さん、福原優作役を演じているのは高橋一生さんです。
そのほか、津森泰治役を東出昌大さん、竹下文雄役を坂東龍汰さん、駒子役を恒松祐里さん、金村役をみのすけさん、草壁弘子役を玄理さん、野崎役を笹野高史さん、露店商役を佐藤佐吉さんが演じていました。
蒼井優さんは、1980年12月9日、福岡県の出身で、2021年3月現在の年齢は、40歳となっています。
これまでに映画では、『リリイ・シュシュのすべて』、『害虫』、『花とアリス』、『フラガール』、『百万円と苦虫女』、『アズミ・ハルコは行方不明』、『彼女がその名を知らない鳥たち』、『長いお別れ』、『宮本から君へ』、『ロマンスドール』などに出演してきました。
高橋一生さんは、1980年12月9日、東京都の出身で、2021年3月現在の年齢は、40歳となっています。
これまでに映画では、『リリイ・シュシュのすべて』、『世界の中心で、愛をさけぶ』、『シン・ゴジラ』、『3月のライオン』、『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY-リミット・オブ・スリーピング ビューティ–』、『嘘を愛する女』、『空飛ぶタイヤ』、『億男』、『九月の恋と出会うまで』、『ロマンスドール』などに出演してきました。
ドラマ『スパイの妻』のキャストは、実績のある俳優、女優で、すばらしいですね。
とくに、蒼井優さんと高橋一生さんは、共演が多いことも注目すべきポイントといえるでしょう。
3.ドラマ『スパイの妻』のあらすじとネタバレ
ときは1940年で、太平洋戦争の開戦が間近に迫っていました。
そんななか、福原聡子と、貿易会社経営者の福原優作は、夫婦としてうまくやっていたのです。
福原優作は、国家総動員法のなか、貿易商をしていたため、公権力からにらまれてしまっていました。
とはいえ、福原優作は、洋風のライフスタイルをつらぬき、舶来品に凝ったり、9.5mmフィルム撮影を趣味としたり、いたって時代を意識しないですごしていたのです。
一方で、そんな福原優作のことを、福原聡子の幼なじみで陸軍の憲兵である津森泰治は苦々しく感じていました。
さて、福原優作は、竹下文雄とともに満州に行きますが、当初の予定よりも遅れて帰ってきたため、福原聡子は怪しみ始めます。
実は、福原優作は、満洲で国家機密に触れていて、それに関わる計画を練っていたのでした。
津森泰治は、福原優作と竹下文雄を追いつめていき、やがて、福原聡子は福原優作の計画を知ることになります。
そして福原聡子は、スパイの妻であると世間からバッシングされることを覚悟したうえで、あえて福原優作といっしょに行動していくことに決めるのでした。
4.ドラマ『スパイの妻』の感想
ドラマ『スパイの妻』は、タイトルを見る限りでは、派手なアクションのようにも感じるでしょう。
しかし、実際には、太平洋戦争における人間ドラマの色彩が強いといえます。
福原優作と福原聡子のきずな、福原優作と竹下文雄と津森泰冶の関係も見どころになってきますね。
映画『スパイの妻〈劇場版〉』とあわせて、ぜひ、視聴してみましょう。
きっと、既存のスパイという概念に対する意識が変わって来ると思います。
ドラマ『スパイの妻』は、とても意義深いエンターテインメントといえそうですね。
高い評価を受けた映画『スパイの妻〈劇場版〉』ともども、黒沢清監督の手腕が光っています。
蒼井優さんや高橋一生さんの演技にも期待しましょう。