映画『バットマン』シリーズといえば、世界を代表するアクション映画シリーズですよね。
しかし、これまでのシリーズ作品の中でも、ここで取り上げていく映画『ジョーカー』は、異色作となっていました。
主人公はバットマンではなく、ヴィランのジョーカーで、しかも、彼が悪になるまでの過程を描くという、アクション系ではない人間ドラマだったからですね。
ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞するという快挙も成し遂げました。
そこで、ここでは、そんな映画『ジョーカー』について、気になる問題を考察していきたいと思います。
それではさっそく、ご覧ください。
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目次
1.映画『ジョーカー』のあらすじ
舞台となるのは、1980年代のゴッサムシティ。
ピエロとして生活しているアーサー・フレックは、コメディアンを夢見て、母親のペニー・フレックと暮らしています。
アーサー・フレックには、いきなり笑いだすという障害がありましたが、マレー・フランクリンのバラエティー番組に出演することを目標にしてがんばっていたのでした。
しかし、実際のアーサー・フレックは災難に見舞われ続け、昔、世話になっていたトーマス・ウェインに助けを求め続ける毎日です。
やがて、アーサー・フレックは、地下鉄で自身を暴行した男たちを射殺し、次第に狂暴性をむき出しにしていくことに。
ところが、この殺人事件は、ゴッサムシティの貧困層から支持されるという、皮肉な展開になりました。
やがてアーサー・フレックは、おなじアパートの住人のソフィー・デュモンドと親しくなり、コメディアンとしての公演を成功させます。
が、警察はアーサー・フレックを追っていて、この影響でペニー・フレックが倒れてしまいました。
アーサー・フレックはペニー・フレックを殺害し、その後、ソフィー・デュモンドとの一連の交流は全部妄想だったということが明らかに。
マレー・フランクリンのバラエティー番組に出演することになったアーサー・フレックは、地下鉄での殺人事件を番組内で自白し、マレー・フランクリンを射殺。
逮捕されてしまったアーサー・フレックでしたが、彼を支持する大衆によって、救われることになります。
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2.映画『ジョーカー』のキャスト
このような映画『ジョーカー』のキャストも見ていきましょう。
主人公のアーサー・フレック(ジョーカー)役はホアキン・フェニックスさん。
メインキャストは、マレー・フランクリン役はロバート・デ・ニーロさん、ペニー・フレック役はフランセス・コンロイさん、トーマス・ウェイン役はブレット・カレンさん、ブルース・ウェイン役はダンテ・ペレイラ=オルソンさん、ソフィー・デュモンド役はザジー・ビーツさん。
その他、ギャリティ役はビル・キャンプさん、バーク役はシェー・ウィガムさん、ランドル役はグレン・フレシュラーさん、ゲイリー役はリー・ギルさん、ジーン・アフランド役はマーク・マロンさん、アルフレッド・ペニーワース役はダグラス・ホッジさん、カール役はブライアン・タイリー・ヘンリーさんです。
アーサー・フレック(ジョーカー)役のホアキン・フェニックスさんは、とくにその怪演によって、名声を広めることとなりました。
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3.映画『ジョーカー』の考察|バットマンは異母兄弟かアーサーは養子か問題
さて、そんな映画『ジョーカー』には、考察しておきたいことがありました。
それは、アーサー・フレック(ジョーカー)とバットマンの関係です。
これまで、ジョーカーとバットマンは宿敵同士として知られてきました。
が、そんな2人には異母兄弟?という説があったのです。
アーサー・フレックは、ペニー・フレックの手紙から、自身がトーマス・ウェインの隠し子だと確信しました。
そして、トーマス・ウェインの子供がブルース・ウェイン(バットマン)だったというわけですね。
が、トーマス・ウェインは、これを否定し、ペニー・フレックの妄想で、実はアーサー・フレックは孤児で、ペニー・フレックの養子だったということを告げました。
おまけに、アーサー・フレックのいきなり笑いだすという障害が、ペニー・フレックの交際相手から受けた虐待のせいだったと聞かされることに。
そのため、アーサー・フレックはペニー・フレックを殺してしまったのです。
あまりにも後味が悪すぎる展開ですね。
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4.映画『ジョーカー』の考察、写真を握りつぶした理由
映画『ジョーカー』の考察といえば、アーサー・フレックがペニー・フレックの写真を握りつぶした理由も注目されています。
アーサー・フレックは、マレー・フランクリンのバラエティー番組に出演するため、メイクをしていたところ、殺害したペニー・フレックの若いころの写真を見つけます。
そこには、トーマス・ウェインのイニシャルとともに、彼への想いが書かれていたのでした。
これでは、アーサー・フレックにとっては、ペニー・フレックとトーマス・ウェイン、どっちの主張が正しいのか混乱せざるを得ません。
ペニー・フレックの写真を握りつぶしたのは、もし殺してしまったペニー・フレックが正しかったら…という恐怖からだったのでしょうか。
やはり映画『ジョーカー』は、従来の映画『バットマン』シリーズとは違いますね。
作品によってジョーカーのキャラクターも微妙に違ってきましたが、とくに本作は異色といえるでしょう。
多様な層から支持を集めた作品だけに、この機会に視聴しておきたいものですね。
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