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映画怪物はささやくのネタバレ考察|コナーがいじめられる理由や最後の絵と12時7分の意味

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2016年のスペインとアメリカの映画である『怪物はささやく』について、ピックアップしていきたいと思います。

フアン・アントニオ・バヨナ監督作品で、出演者は、シガニー・ウィーバーさん、フェリシティ・ジョーンズさん、トビー・ケベルさん、ルイス・マクドゥーガルさん、リーアム・ニーソンさんなどとなっています。

内容はダークファンタジーなのですが、はたして、そのストーリーは、どのようになっていたのでしょうか。

ここでは、ほかにも、登場人物のコナー・オマリーがいじめられる理由、最後の絵、「127分」の意味について、考察もしていきたいと思います。

1.映画『怪物はささやく』のあらすじ

コナー・オマリーは、シングルマザーのエリザベス・クレイトンががんと闘っていました。

また、学校でもハリーからいじめを受けるなど、大変な毎日です。

そんなコナー・オマリーのもとに、ある日、怪物が現れました。

このことにおどろきを禁じ得ないコナー・オマリーに向かって、怪物は、3つの真実の物語を語るから、それが終わったら、逆に、4つめの物語として、コナー・オマリーが、隠している真実を語るようにと言います。

その後、病気が悪化したエリザベス・クレイトンが入院し、1つめの物語を語り出す、怪物。

それは、国民から人気だったものの、祖父である国王が崩御し、あらたな王妃が国を治めるようになってしまった王子が、彼女を排除しようと、黒い一面を見せようとするというものでした。

2つめの物語は、神父が、仲が悪かった薬剤師に、娘を救うため、助けを求めるものの、断られ、娘は死に、教会を怪物に破壊されるという話でした。

そして3つめの物語は、存在感がない男が、ようやくみんなから認知されるようになったものの、そのことによって孤独を募らせてしまう、というものでした。

2.映画『怪物はささやく』のネタバレ

これら、怪物による話を聞き終えたコナー・オマリーは、それまで自分をいじめ続けていたハリーを逆に暴行してしまいます。

一方、エリザベス・クレイトンはさらに病気が悪化していって、コナー・オマリーは怪物に助けを求めました。

ところが、怪物は、コナー・オマリーに対して、最初に言ったとおりに、みずからの真実の話をするよう求めました。

コナー・オマリーは、エリザベス・クレイトンに、なんとか助かってほしいものの、その一方では、もう、苦しむ姿を見たくないので、苦しまないで逝ってほしいとも思っていると告白します。

すると怪物は、物語というものは真実の苦しみを和らげてくれると、コナー・オマリーに向かって言うのでした。

やがてエリザベス・クレイトンは亡くなります。

それから、コナー・オマリーは、かつてエリザベス・クレイトンのものだった部屋を使うことになり、机のなかから彼女のスケッチブックを発見しました。

そのスケッチブックに描かれていたのは、とても不思議としかいいようがない絵だったのです。

3.映画『怪物はささやく』のネタバレ考察|コナーがいじめられる理由

映画『怪物はささやく』は、ジャンルこそ、ダークファンタジーなものの、しんみり来る話でしたね。

さて、劇中では、とにかくコナー・オマリーがハリーからいじめられるわけですが、どうして彼はこんな目に遭っていたのでしょう。

よく分からないという視聴者も少なくないようですが、その理由とは、パトリック・ネスさんの原作小説『怪物はささやく』にはあった、省かれたエピソードだったのです。

コナー・オマリーの幼なじみの女の子が、エリザベス・クレイトンが病気だと学校でついクラスメイトに言ってしまったのでした。

このことによって、クラスメイトたちは、コナー・オマリーとの付き合い方に躊躇し、彼は孤立してしまったのですね。

女の子はわざとしたわけではなかったそうなので、いっそうコナー・オマリーには気の毒な展開なのでした。

4.映画『怪物はささやく』のネタバレ考察|最後の絵と127分の意味

さて、映画『怪物はささやく』といえば、なんといっても、ラストに登場した謎の絵が気になります。

ほか、「127分」ということも気になる視聴者が多かったとか。

そこでさっそく、これらを調べてみたところ、前者は、これまで怪物が話した3つの話に登場したキャラクター、そして怪物の肩に乗った子供と、その母親というもの。

そして後者は、エリザベス・クレイトンが亡くなった時刻とのこと。

映画『怪物はささやく』はやはり、なんとも切ない余韻を残す、独特としか言いようがないストーリーだったようですね。


さて、映画『怪物はささやく』を振り返ってみましたが、いかがでしたか。

ダークファンタジーといっても、ファミリー向けではなく、大人でも鑑賞できる寓話のような内容でしたね。

未見の方はこの機会にぜひ、ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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