先日、ジャニー喜多川さんが亡くなったことで、連日のように話題になっている、ジャニーズ事務所。
これまでの芸能界での実績はすごいものがありましたが、その一方で、さまざまな問題点もクローズアップされてきました。
そんなジャニーズ事務所に、公正取引委員会が独占禁止法違反の疑いで注意するという、おどろくべきニュースが飛び込んできました。
それも、元SMAPへの番組出演圧力といいますから、なおさらです。
はたして、どういうことだったのか、これから見ていきましょう。
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1. 元SMAPのプロフィール
SMAPといえば、1988年に結成され、1991年にデビューし、それ以降、まさに、ジャニーズ事務所トップの国民的アイドルグループとして活躍してきました。
中居正広さんは司会者、木村拓哉さん、草彅剛さんは俳優、稲垣吾郎さん、香取慎吾さんはバラエティ、途中で脱退した森且行さんはレーサーと、それぞれ異なったジャンルでとくに脚光を浴びていきました。
アーティストとしても、『夜空ノムコウ』、『らいおんハート』、『世界に一つだけの花』など、誰もが知る名曲を連発させていきます。
一見、その地位は盤石であるかのように思われていましたが、2016年、解散という衝撃的なニュースによって、日本中に大きなショックを与えることに。
しかも、解散後のSMAPのメンバーたちは、ジャニーズ事務所に残留した中居正広さん、木村拓哉さん、独立した稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんと、2つに分裂してしまいます。
2019年現在、中居正広さん、木村拓哉さんは、ソロタレントとしてジャニーズ事務所で活躍中。
一方、独立した稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんは、株式会社CULENへと移籍となり、「元SMAP」あるいは「新しい地図」と称されるようになりました。
ということで、解散から早くも3年になるSMAPなのですが、ここにきて、元SMAPが世間を騒がせることになったのです。
2. ジャニーズ事務所に公正取引委員会が注意した独占禁止法違反
SMAPをはじめ、嵐、TOKIOなど、数々のアイドルグループを生み出してきた、ジャニーズ事務所。
しかし、創業者であるジャニー喜多川さんの死後、次々と異変が生じています。
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副社長で次期社長とされる藤島ジュリー景子さんと滝沢秀明さんの確執報道や、所属タレントたちが続々と独立するのではないかという報道などがなされ始めたからですね。
そんななか、ジャニーズ事務所に激震が。
公正取引委員会が、独占禁止法違反の疑いがあるとして注意をしたのです。
しかも、あれだけの事務所だけに、過去には所属タレントに不祥事があっても、マスコミはあえて深く食いつかないなど、暗黙の了解があったのに、事務所そのものの不祥事にNHKがテロップ付きで報じたため、タブー
を破ったとして世間をおどろかせたのでした。
この独占禁止法違反とは、具体的には、ジャニーズ事務所による、退所した元SMAPへの番組出演圧力でした。
これについては、次で詳しく見ていくことにします。
奇しくも2018年、公正取引委員会ではタレントなどの事務所移籍制限などが、独占禁止法で禁止されている優越的地位の乱用に該当する可能性があるという認識を示していました。
たしかに、今回の事例は、これにもろに抵触しそうですね。
芸能界では、映画会社が俳優の引き抜きをしないという五社協定などが問題視されてきましたから、ジャニーズ事務所に限ったことではなく、昔から闇があるようですが。
3. ジャニーズ事務所の元SMAPへの番組出演圧力
それでは、ジャニーズ事務所による元SMAPへの番組出演圧力とは、どのようなものだったのでしょうか。
実は、稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんは、SMAP解散後、民放の地上波出演が次々に消えていたのです。
とくに、2017年9月に『SmaSTATION!!』(香取慎吾さん司会)が、2018年3月には『「ぷっ」すま』(草なぎ剛さん司会)、『おじゃMAP!!』(香取慎吾さん司会)の2本が一気に消えています。
これは単なる偶然とは思えませんよね。
ジャニーズ事務所は否定しているものの、元SMAPへの番組出演圧力がなかったとは、とてもいえそうにありません。
上記のような旧番組が終了するのは番組編成上の都合でよくあることですが、新たな番組に突如として元SMAPの三人が採用されなくなった背景にはジャニーズ事務所が何らかの動きをしていたと誰もが感じるところです。
今回はこうした動きを独禁法で禁止している「取引妨害」につながる恐れがあり、それを未然に防ぐために口頭で出された注意だと言われています。
しかし一般的な見方からすると、未然に防ぐどころかもう既に起きてしまっていたと思わざるを得ませんね。
4. 元SMAPの今後は?
2019年現在、株式会社CULENへと移籍して活動していた、元SMAPの3人。
が、公正取引委員会から注意を受けるようなジャニーズ事務所とゴタゴタがあった以上、これからの活動が心配ですよね。
SMAP解散後、元SMAPの3人は、映画『クソ野郎と美しき世界』や、ネット番組『72時間ホンネテレビ』などに出演してきました。
音楽関連の活動においては、「新しい地図」という名称が使われています。
ただしこの新しい地図は正式なユニット名ではなく、あくまでファンクラブの名前だとか。
このように、一応の活躍は見られるものの、やはり彼らの独立後の動きは、SMAP時代と比較すると、寂しさも募ります。
ジャニーズ事務所に残った2人とは対照的過ぎますしね。
ネットでは、ジャニー喜多川さん死去をきっかけに、SMAPが一堂に会するのでは?との期待もありましたが、結局、元SMAPの3人は、葬儀にも現れませんでした。
ネット・SNSでの活動が活発な一方で、やはりテレビ出演による露出が極端に減った影響が大きいです。
これを機に彼らの特集番組を大々的にテレビで放送されれば、一気に再ブレイクの可能性も高まります。
中居正広さんと木村拓哉さんを含めた元SMAPは5人とも若いだけに、いつの日かまた再共演できたりすればいいのですけどね。
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日本中を大騒ぎに巻き込むことになった、SMAPの解散劇。
3年経ってもまだ喪失感は拭えませんね。
解散したものは仕方がないとはいえ、これ以上、ジャニーズ事務所と株式会社CULEN間で問題が起こったりしないことを願いたいものです。
公正取引委員会の件を契機に、芸能界全体が変革していくことを願いましょう。