参院選2019で台風の目となる可能性があると言われている「NHKから国民を守る党」通称N国党。
全国に41人もの立候補者を擁立したことで話題です。
【断念】「NHKから国民を守る党」参院選の7連ポスターNGにhttps://t.co/xRG9ChlpyI
繋げると「NHKをぶっ壊す!」に。東京都の選挙管理委員会から「公職選挙法に違反する疑いがあるサイズ」と指摘されたそう。 pic.twitter.com/s8x1d3RjpE
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2019年6月25日
ネーミングが独特ですよね。
NHKという日本の公共放送の名前を入れて、さらにそれから国民を守ると豪語しているわけですから、興味をもつなと言う方が無理です。
この記事では、N国党とは何なのか、参院選2019で公認候補者を41人も擁立する理由や党の公約、立候補者たちの当選可能性を調査しています。
極めて意外な党の目的が分かってきました。
早速見てみましょう。
[tagpost id=”223″ num=”6″]
NHKから国民を守る党(N国党)とは?
NHKから国民を守る党は、2013年に発足した政治団体です。
通称はN国党。
本部の所在地は東京都葛飾区東新小岩です。
党の目的は、
NHKの不正撤廃と直接民主主義の実現、放送法の改正とあります。
放送法の改正のより具体的な内容は、NHKによる料金支払者のみ視聴できるチャンネルの創設(スクランブル放送の実施)とうことです。
こういった立場で、参院選2019において41人もの候補者を全国に送り出しています。
N国党が参院選2019で公認候補を41人も擁立した理由は?
N国党が参院選2019で公認候補をなんと総勢41人も擁立しています。
経費だけでも1億円を超すと言われていますね。
これは本気で当選者を多数出して国政において勢力を強めていくことを狙っているんでしょうか?
しかし実際には意外な目的があることが分かってきました。
それは、当選者を出すことではなかったようです。
新潟選挙区から立候補している小島糾史氏のインタビューによると、N国党の候補者たちは積極的に選挙活動をしないそうです。
その理由は群馬県出身の小島氏は、選挙区である新潟県での知名度やコネクションが皆無だとか。
そのため小島氏本人が当選する余地がないと語っているんです。
さらに、「候補者は全員落選する」と豪語。
これは興味深い発言ですよね。
知名度が低い小規模政党といえども、本気で当選を狙わないというのはこれまで無かったんじゃないでしょうか。
実質、勝ち目が無かったとしても、最初から勝負を諦めるようなことは言わないのが常識ですよね。
出馬にあたって多額の経費もかかるわけですし、ボランティアでサポートしてくれるスタッフもいるでしょうから。
どういう真意があるんでしょうか。
そこにはN国党の活動目的と、今後の展開に関係していると考えられそうです。
今回の参院選では、政党要件となる得票率2%の確保がN国党の目標だと言われています。
新潟選挙区で立候補となった小島糾史氏個人の目標もまさに得票率2%だとか。
静岡選挙区で立候補となった愛知県出身トラック運転手の畑山浩一氏も同様の目標であると考えられますね。
[kanren id=”2007“]
この参院選2019で、得票率2%を獲得することで、N国党の知名度は間違いなく上がると言われており、本当の党の目的である
- NHKの被害者を守りたい
- 放送法の改正を求める
といったところに繋げる狙いがあるんでしょう。
N国党の公約は?
改めてN国党の公約を見てみましょう。
N国党は公約として「スクランブル放送を実現し、NHKの受信料を払わない人への電波を止める。NHKを見たくない人の権利を守る」と発信しており、これは発足当初から変わりません。
これらに加えて「直接民主主義の実現」も大きな目的だと言われています。
この公約は変わるはずないですよね、党名がまんまそれですから。
今回の参院選の焦点となるアベノミクスへの評価という部分では、正直明確なアピールポイントは無いように思えます。
あえてそこでは戦わず、あくまで政党の一番の目的を達成することを貫く考えですね。
N国党の公認候補者の当選可能性はゼロ?
さて、ここまでN国党とは何なのかを紹介してきましたが、参院選2019でN国党の候補者たち41人が当選する可能性はどれくらいあるんでしょうか?
上で紹介した新潟選挙区から出馬の小島糾史氏によると「全員落選」という衝撃の見解が明らかになっていますが、実際どうなるんでしょう。
もちろん、可能性の問題で厳密にゼロということは無いと思いますが、限りなくゼロに近いとも言われています。
つまり全員落ちるということですね。
ですが、今回の1億円以上かかるという41人出馬のサプライズや、ブレない公約・姿勢に感心する人も多いのではないでしょうか。
与党を下ろすために共闘するという大義名分のもと、理念や政策が違うもの同士が協力し合うということに違和感を覚えている有権者の票が一気に流れる可能性もあります。
N国党候補者の当選可能性はゼロに近いと言われながらも、もしかしたら・・・と思わせるものがあるのは事実。
どうなっていくのか、N国党の動きに注目です。
[tagpost id=”223″ num=”6″]
ということで、今回はNHKから国民を守る党(N国党)についてでした。
参院選での彼らの戦い方や、この選挙で知名度をあげられるかどうか注視していきましょう。
最後まで見ていただきありがとうございました。