2020年8月28日、映画『青くて痛くて脆い』が公開されました。
人気作家・住野よるさんの同名小説が原作。
基本的には青春映画であるものの、サスペンス的な要素も強く、なかなかのどんでん返しによって、観客をおおいに唸らせることとなりました。
そこで、そんな映画『青くて痛くて脆い』のキャストの顔ぶれ、ネタバレあらすじはどうなっているのか、見ていきましょう。
また、映画『青くて痛くて脆い』のラストに関する考察についても、取り上げてまいります。
映画『青くて痛くて脆い』は、原作小説とはどこが違うのかも、調べてみましたので、ご覧ください。
1.映画『青くて痛くて脆い』のキャスト
映画『青くて痛くて脆い』で、主人公の田端楓役を演じるのは吉沢亮さん、おなじく、もう1人の主人公の秋好寿乃役を演じるのは杉咲花さんです。
つまり、吉沢亮さんと杉咲花さんによる、ダブル主演。
吉沢亮さんは、NHK大河ドラマ『青天を衝け』、杉咲花さんは、NHK連続テレビ小説『おちょやん』で、それじれ主演予定ですから、かなり豪華なキャスティングだといえるでしょう。
吉沢亮さんは、1994年2月1日、東京都の出身で、2020年9月現在の年齢は、26歳となっています。
これまでに映画では、『リバーズ・エッジ』、『ママレード・ボーイ』、『あのコの、トリコ。』、『キングダム』、『一度死んでみた』などに出演してきました。
杉咲花さんは、1997年10月2日、東京都の出身で、2020年9月現在の年齢は、22歳となっています。
これまでに映画では、『湯を沸かすほどの熱い愛』、『無限の住人』、『BLEACH 死神代行篇』、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』、『十二人の死にたい子どもたち』などに出演してきました。
ほか、映画『青くて痛くて脆い』には、前川董介役で岡山天音さん、本田朝美役で松本穂香さん、天野巧役で清水尋也さん、西山瑞希役で森七菜さん、川原理沙役で茅島みずきさん、大橋役で光石研さん、脇坂役で柄本佑さんも出演しています。
2.映画『青くて痛くて脆い』のネタバレあらすじ
田端楓はコミュニケーションが苦手で、自分だけの世界で生きています。
そんな田端楓はある日、秋好寿乃と出会い、あまりにも現実離れした理想主義者の彼女を不可解に思いつつも、いつの間にか親しくなっていきました。
やがて田端楓と秋好寿乃は、世界を変えることを目的とするモアイというサークルを結成します。
が、田端楓が就活をするころ、秋好寿乃は死んでしまっていて、ボランティアなどをしていたモアイは、意識高い系就活サークルに堕落していました。
田端楓は、秋好寿乃が理想としていたモアイを取り戻すため、前川董介といっしょに、モアイを潰そうと奔走し始めます。
前川董介の後輩の本田朝美がモアイに入っていたため、彼女を使って、前川董介はモアイの幹部の天野巧と接触することができました。
さて、田端楓と前川董介は、モアイのバーベキューに潜入しますが、なんとそこには、あの秋好寿乃がいたのです。
秋好寿乃の死とは、文字通りの意味ではなく、人間が別人のようになってしまっていたという、田端楓の解釈なのでした。
その後、モアイが個人情報を流していたことをつかんだ田端楓は、これをネットで拡散させ、モアイは大打撃を受けます。
しかし、久しぶりに秋好寿乃と再会した田端楓は、彼女から手厳しいことを言われ、ショックを受けました。
そしてモアイは、個人情報流出を受け、解散に追い込まれたのです。
ところが、その後、田端楓は、自分の思い違いに気づき、秋好寿乃への罪悪感を覚え、彼女のもとへ向かうのでした。
3.映画『青くて痛くて脆い』のラストの考察
このように、ひと癖もふた癖もあった、映画『青くて痛くて脆い』。
田端楓が秋好寿乃のもとへ向かうラストも話題になっていました。
これはいったい、どういう動機からだったのでしょうか。
田端楓は秋好寿乃に罪悪感があったため、謝罪ということもあるでしょう。
しかし、実は、田端楓はもともと秋好寿乃に好意を抱いていたため、ひょっとしたら、告白したいと考えていたのかもしれませんね。
4.映画『青くて痛くて脆い』の原作小説との違い
映画『青くて痛くて脆い』は、住野よるさんの同名小説が原作ですが、両者に違いはあったのでしょうか。
初期のモアイの活動は、映画ではボランティアでしたが、小説では講演会参加や美術展鑑賞なのでした。
ちなみに、映画では、モアイのフリースクールとの交流、田端楓や秋好寿乃と西山瑞希という少女の出会いが描かれますが、西山瑞希も小説には登場しません。
映画をご覧になった方は、ぜひ、小説もご覧になってみてはいかがでしょうか。
さすが人気作家の住野よるさん原作とあって、映画『青くて痛くて脆い』は捻りが効いた内容でした。
吉沢亮さんや杉咲花さんのファンのみならず、鑑賞する価値は高いといえるでしょう。
独特としか言いようのない世界観を堪能してほしいと思います。